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調査・研究からトランスフォーメーションへ

AIの成功とはどのようなものか
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AI導入と投資対効果(ROI)に関するグローバルインサイト

AIパルス調査|第1弾

プロティビティが初めて実施した「AIの利活用に関する調査」の結果から、AI導入と投資対効果(ROI)に関する世界的な動向が明らかになりました。

組織のAI成熟度がROIにどのような影響を与えるのか、AI導入の成功をどう評価しているか、そしてAI導入の拡大において直面する多様な課題とは何かを、業界別の視点を含めて明らかにします。

AI活用を次のステージへ進めるための重要な発見とインサイトをぜひご覧ください。

企業が語るAI導入の現状と考え

主な調査結果

AIの成熟度向上 = ROI満足度の向上

AIの導入段階と成熟度

AIへの関心は高いものの、多くの組織は依然として効果的に導入する方法を探っている段階にある。

AI投資の満足度

成果はAIの成熟度の進展に比例する。

重要なポイント

  • AIへの継続的な投資と拡張には強い根拠があります。特に初期段階で有望な成果がみられるのであれば、さらなる展開が期待できます。
  • AIへの高額な初期投資は、導入初期にリターンを遅らせる可能性があるため、初期段階で現実的なROIの期待値を設定し、時間をかけて拡大する可能性を示すことが重要です。
  • AIの能力を体系的に強化させることは、ROIの改善につながります。組織は、AIの成熟度を向上させるためのロードマップを策定し、AIアプリケーションの拡大、データインフラの改善、AI人材への投資に注力すべきです。
  • 「変革」段階に達している企業は全業界で少ないものの、AIを単なる効率化の手段にとどめず、 イノベーションや市場の主導権獲得に活用する先駆者には、大きな競争優位の機会があります。

AI最適化の課題

AIの成熟度によって、ユースケースの混乱からデータの障壁に至るまで、さまざまな課題が生じる。

重要なポイント

  • AIをレガシーシステムと統合することは、互換性のないデータ形式、時代遅れのアーキテクチャ、制限されたアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)機能により困難です。これらの課題はAI導入の中間段階でピークに達するため、早期に強固な統合戦略を策定することで、AIの導入規模が拡大するにつれてこうした問題を軽減できることが示唆されます。この問題を解決するには、データの互換性、システムアーキテクチャ、変更管理などを考慮した総合的なアプローチが必要です。
  • 質の高いデータはAIの成功にとって極めて重要ですが、初期段階で軽視されがちです。適切なデータがなければ、インフラストラクチャは機能不全に陥ります。プロジェクトが成熟するにつれ、データギャップや課題が顕在化します。組織は、ガバナンスと承認プロセスにおいてデータ要件を評価し、データが堅牢で安全であることを確保することで、データの利用可能性と品質を初期段階から優先すべきです。データ戦略の継続的な監視と更新は、プロジェクトの成功を向上させます。さらに、インフラストラクチャはデータのシームレスな統合と管理をサポートする必要があります。
  • AIのユースケースを理解するためには、継続的な学習と適応が不可欠です。組織は、AIの成熟度が向上するにつれ、AI戦略を柔軟に調整し続ける必要があります。

AIの成功の定義

AIの成功とはどのようなものか

AIの成熟度、業界、役割がAIの成功指標を左右する。

重要なポイント

  • コスト削減と従業員の生産性が最も頻繁に挙げられているという事実は、コスト削減と業務効率の改善が普遍的に重要であることを示しています。
  • 組織の成熟度は、AIの成功においてどの指標が最も重要であると認識されるかに大きく影響します。組織がさまざまな段階を経るにつれて、焦点は徐々に、根本的なコスト削減や業務効率から、生産性、効率性、成長をよりバランスよく重視する方向へと移っていきます。
  • AIのパフォーマンスを監視し、必要な調整を行うための継続的なフィードバックループを確立するべきです。AIプロジェクトが長期的にどのようにイノベーションと競争優位に貢献するかも考慮すべきです。関係者全員を巻き込み、賛同を得るとともに、現実的な期待を抱かせるべきです。

AI導入に最も必要なサポート

成熟度カーブを上昇するために、基礎的な能力を構築する。

重要なポイント

  • 人:AIリテラシーおよび技術スキルのギャップに対応するために、従業員を訓練し、スキルアップを図ります。ビジネスリーダーも継続的な学習と適応が求められています。
  • プロセス:明確なユースケース、測定可能な目標、透明性のある成果指標を設定します。主要なステークホルダーを初期段階から巻き込み、堅牢なデータガバナンス体制を構築します。
  • テクノロジー:既存システムと統合可能で、拡張性と安全性を備えたツールを確保します。柔軟なインフラを設計し、反復的な改善のためにモニタリングツールを活用します。

プロティビティの専門家のご紹介

Christine Livingston

Christineは、プロティビティの人工知能(AI)プラクティスのマネージングディレクタでありグローバルリーダーです。すべてのAI・機械学習(ML)イニシアチブを統括しており、AIの機会を見極め、AIの統合および導入戦略を策定し、複数の業界にわたる企業ソリューションにAI・MLの機能を組み込むことに注力しています。

「AIの調査・研究と採用の初期段階における強固な基盤の構築は、成功のために不可欠です。最もよくある間違いは、期待値を設定することではなく、そもそもAIで何を達成しようとしているのかを明確に理解していないことです。これが明確でなければ、AIの可能性を最大限に引き出し、望ましい成果を達成することは難しいでしょう。

AIの調査・研究と導入の初期段階において強固な基盤を築くために、ビジネスリーダーはまず次のような質問をすることから始めるべきです。 

具体的には、なぜAIを導入・活用しようとしているのか、具体的にどのような目的でAIを導入・活用しようとしているのか。あなたが解決しようとしている問題は何ですか?」
 - フルレポートの「Achieving Success with AI」で詳しくご覧いただけます。 

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Bryan Throckmorton

Bryan Throckmortonはプロティビティのマネージングディレクタであり、グローバル・デジタル戦略&トランスフォーメーション部門を統括しています。20年以上にわたるキャリアの中で、Bryanはデータ主導およびデジタル戦略とその実行の最前線で活躍し、さまざまな業界におけるビジネスプロセスや意思決定を変革し、業績の向上を実現してきました。

「調査結果からは、より成熟したAI能力を持つ企業がより大きな利益を生み出していることが明らかです。そこで問題になるのは、AIで勢いと経験を積み重ね、段階を進めた結果、価値を最大化できるようにするにはどうすればいいかという疑問が湧きます。遅々として進まない、断片的なAI導入の時代は終わりました。組織は、AIへの取り組みを成功させるだけでなく、リスクを効果的に管理し、課題をチャンスに変えるために、スピードをもって動く必要があります。」
 - フルレポートの「Want to build momentum with AI? Think big, act fast」で詳しくご覧いただけます。

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