No Audio ⏸ 組織の意思統一と連携がトランスフォーメーションを成功に導く レポートのダウンロード はじめに なぜトランスフォーメーションに取り組むのか 経営幹部層の視点 役職別の視点 よくある質問 経営幹部層の意思統一と連携によって、テクノロジーモダナイゼーション(テクノロジーの刷新)への投資からどのように業務価値を引き出せるのか 意思統一することの効果は明らかです 7 min read リーダーが目標、指標、期待値について共通認識を持つことで、トランスフォーメーションはより力強く進みます。オックスフォード大学との共同調査として実施したプロティビティの「2026年グローバル経営幹部調査:The Alignment Advantage in Transformation(組織の意思統一と連携がトランスフォーメーションを成功に導く)」では、850名を超える経営幹部を対象に調査を行いました。その結果、経営幹部層の意思統一が図れていることと、テクノロジーモダナイゼーションの成熟度との間には強い関係があり、さらにAIの価値、戦略の実行、業務成果に対する確信も高まることが明らかになりました。このデータは、明確な機会を示しています。すなわち、経営陣の意思統一と連携は、トランスフォーメーションから生まれる価値を組織全体へ広げるためのリーダーシップ上の強みであるということです。主な調査結果意思統一と連携ができている組織では、業務成果に対する確信が3倍以上高いトランスフォーメーションの成功に対する認識は、経営幹部層の間で大きく異なるAI、データ、ガバナンスは、トランスフォーメーションに対する投資の中核を担っている業務効率化とコスト最適化は、引き続きトランスフォーメーションの主要な推進要因である人材の能力強化は、トランスフォーメーションを前進させるための重要な要素であり続けている 役職別のインサイトを見る 組織がトランスフォーメーションに取り組む理由 トランスフォーメーションは、業績向上、より深い洞察の獲得、そして成長に向けた優先課題によって推進されています。経営幹部が挙げた主な推進要因は、次の3つです。 経営幹部は、どのようにして意思統一を行い、連携して、効果を引き出すのか 本調査では、組織の共通認識を具体的な成果へと結び付けるための5つの方法を示しています。 1つのトランスフォーメーションアジェンダ、6つの視点 意思統一を図ることは抽象的な概念ではありません。役割ごとに具体的な違いとして表れます。本調査では、組織におけるトランスフォーメーションの重要な要素について、6つの主要な役職がどのように捉えているかを分析しました。その結果、どの領域で他の経営幹部より高い確信を持っているのか、どの領域で確信が低いのか、そしてそれらの認識の違いがビジネス成果にどのような影響を及ぼしているのかが明らかになりました。各役職がトランスフォーメーションをどのように捉えているかを見る経営幹部層全体の比較については、「2026年グローバルトランスフォーメーション調査」をダウンロードしてください。下記チャートの見方経営幹部層全体の視点と、各役職別の視点を切り替えて表示できます図形が大きいほど、確信度または同意度が高いことを示します図形がより円形に近いほど、各領域において確信度または同意度が一貫していることを示します図形の偏りが大きいほど、トランスフォーメーションの優先事項に対する確信度または同意度にばらつきがあることを示します役職間の違いが大きいほど、経営幹部層における認識のギャップが大きいことを示します 役職毎の視点で見る企業への影響 AIによる目標達成、売上成長、コスト削減、安全性確保から人材・組織の変革まで、各役職の視点が企業の意思決定に与える影響度をご覧ください。 CEO/取締役会 財務(CFO) 人事(CHRO) オペレーション(COO) セキュリティ(CISO) テクノロジー(CIO/CTO) CEO/取締役会 CEO/取締役会の視点最も慎重な見方を示す層CEOおよび取締役会メンバーは、トランスフォーメーション目標の達成、AIの価値、ワークフォースの変革への備えに関して、他の職能と比較して低い確信度を示しています。経営幹部へのアクション取締役会が、各部門で既に信頼されている施策パイプライン、ROIダッシュボード、初期成果を把握できるよう、重要情報を整理して提示しましょう。重要なのは、取り組みを進めることだけではなく、認識のずれを解消することです。* パーセンテージは、各設問における純確信度(Net Confidence)または純同意度(Net Agreement)を示しており、回答者比率ではありません。 財務(CFO) CFOの視点規律を重視しつつ、慎重に見極める視点財務部門のリーダーは、ROIを厳格に管理する必要性については認識がそろっている一方で、人材の適応力や、AIがより広範な業務価値を生み出す力については、より慎重な見方を示しています。経営幹部へのアクションCFOをトランスフォーメーションのビジネスケースにおける判断者として位置付けましょう。ROI指標やAIの価値に関する評価を財務部門を通じて検証することで、確信を実際の投資判断と継続的なコミットメントへと結び付けることができます。* パーセンテージは、各設問における純確信度(Net Confidence)または純同意度(Net Agreement)を示しており、回答者比率ではありません。 人事(CHRO) 人事の視点役職別で最も低い確信度人事部門のリーダーは、トランスフォーメーションの成果、ワークフォースの変革への備え、そして組織がAIを効果的にスケール展開する能力について懸念を示しています。経営幹部へのアクション個人のスキル向上にとどまらず、役割そのものの再設計へと踏み込みましょう。また、人材面での準備状況を評価する成熟度モデルを人事部門に持たせることで、確信を感覚ではなく客観的な根拠に基づくものにできます。* パーセンテージは、各設問における純確信度(Net Confidence)または純同意度(Net Agreement)を示しており、回答者比率ではありません。 オペレーション(COO) オペレーションの視点全体を通じて最も高い確信を示す層オペレーション部門のリーダーは、トランスフォーメーションが成果を上げており、ROIが明確に示され、AI活用も進み、人材も変化のスピードに対応できていると見ています。経営幹部へのアクション投資判断の根拠を業務面のROI指標に結び付けましょう。オペレーション部門は、テクノロジー部門の確信と、取締役会が求める客観的な裏付けをつなぐ役割を担います。* パーセンテージは、各設問における純確信度(Net Confidence)または純同意度(Net Agreement)を示しており、回答者比率ではありません。 セキュリティ(CISO) セキュリティの視点確信を持ちながらも、リスクを意識する視点セキュリティ部門のリーダーは、ROIやトランスフォーメーションの成功については他の経営幹部とおおむね一致した見方を示しています。一方で、組織がAIを安全に統合する能力については、より慎重な見方をしています。経営幹部へのアクションセキュリティを制約ではなく、安全なAI活用を支える要素として位置付け、AIを全社展開する前に、テクノロジー部門とセキュリティ部門の連携ギャップを解消しましょう。* パーセンテージは、各設問における純確信度(Net Confidence)または純同意度(Net Agreement)を示しており、回答者比率ではありません。 テクノロジー(CIO/CTO) テクノロジーの視点最も前向きな見方を示す部門テクノロジー部門のリーダーは、AI活用事例の探索、ROIの測定、AI統合の各領域において高い確信を示しており、テクノロジーをトランスフォーメーション推進の主要な原動力と捉えています。経営幹部へのアクションテクノロジー部門を、成果を示すための根拠を生み出す中核として活用しましょう。その確信を、取締役会に示せる具体的な根拠へと転換することで、ガバナンスがテクノロジー戦略の進展に歩調を合わせられるようにします。* パーセンテージは、各設問における純確信度(Net Confidence)または純同意度(Net Agreement)を示しており、回答者比率ではありません。 よくある質問 + すべて展開 トランスフォーメーション調査は、経営幹部層が意思統一して連携することについて、何を明らかにしていますか。 + トランスフォーメーション調査では、経営幹部層による共通認識の形成とトランスフォーメーションの成熟度との間に強い関連性があることが明らかになりました。経営幹部層が共通の目標、成功指標、および業務上の優先事項を共有している組織では、テクノロジーモダナイゼーションの成果、AIのROI、そしてトランスフォーメーションの実行に対する確信度がより高い傾向にあります。本調査結果は、トランスフォーメーションの成功はテクノロジーへの投資だけでなく、リーダーシップの結束にも大きく左右されることを示しています。 トランスフォーメーション調査の主な調査結果は何ですか。 + トランスフォーメーション調査では、今日の企業のトランスフォーメーションにおけるいくつかの重要なテーマが明らかになりました。具体的には、AIの価値実現をめぐる経営幹部層の認識のギャップ、COOおよびCFOにかかる業務上のプレッシャーの高まり、データプラットフォームとデータガバナンスへの投資拡大、そしてサイバーセキュリティへの備えに対する懸念の高まりなどが挙げられます。さらに、トランスフォーメーションの成熟度が高い組織ほど、トランスフォーメーションの実行やビジネス成果に対する確信度が高いことも確認されています。 トランスフォーメーション調査では、トランスフォーメーションの成熟度をどのように定義していますか。 + トランスフォーメーション調査では、トランスフォーメーションの成熟度を、組織がテクノロジーモダナイゼーションを推進し、新たなケイパビリティを業務に定着させ、測定可能なビジネス成果に向けてリーダーシップチームのアラインメントを実現する能力として定義しています。成熟度がより高い段階にある組織では、より強固なガバナンス、より明確なAIの価値測定、より高いワークフォースの適応力、そしてトランスフォーメーションへのイニシアチブ全体にわたる経営幹部層の高い確信度が見られます。 トランスフォーメーション調査は、AI投資について何を明らかにしていますか。 + トランスフォーメーション調査によると、経営幹部層は、AIとテクノロジーモダナイゼーションが将来の成長と業務効率化に不可欠であるという点について、概ね一致した見解を示しています。一方で、AI投資が測定可能な売上成長やコスト削減を生み出しているかどうかについて問われると、経営幹部層の確信度は低下します。本調査結果は、多くの組織が依然として、AIの実証実験や試行を明確なビジネス価値へと結び付けることに課題を抱えていることを示しています。 トランスフォーメーション調査には、どのような業界が回答していますか。 + トランスフォーメーション調査には、金融サービス、製造業・産業、ヘルスケア・ライフサイエンス、消費財、およびテクノロジー業界をはじめとする幅広い業界の経営幹部層の見解が含まれています。業界によって優先事項には違いがあるものの、本調査では、業務効率化、データガバナンス、ワークフォースの適応、そしてトランスフォーメーションの成功における経営幹部層の意思統一と連携の重要性の高まりという共通したテーマが確認されました。 なぜこの調査はビジネスリーダーにとって重要なのですか。 + トランスフォーメーション調査は、組織がAI、テクノロジーモダナイゼーション、業務トランスフォーメーション、そしてワークフォースの適応にどのように取り組んでいるかについて、ビジネスリーダーに重要な知見を提供します。さらに重要なのは、本調査が、トランスフォーメーションの成果に影響を与える組織的・リーダーシップ上の力学を明らかにしている点です。調査結果は、経営幹部層の間でどこに認識のギャップが存在するのか、またどこで連携を強化することでビジネス価値、レジリエンス、そして長期的な成長を加速できるのかを、経営幹部がより深く理解するための示唆を提供しています。 トランスフォーメーション調査では、トランスフォーメーションの成熟度や経営幹部の優先事項に関する地域差が明らかになっていますか。 + トランスフォーメーション調査では、北米、欧州、アジア太平洋地域の間で、トランスフォーメーションの成熟度、AI導入、経営幹部層の確信度、業務上の優先事項などにおいて顕著な地域差があることが明らかになりました。欧州は、技術的成熟度とガバナンスの規律において最も高い水準を示した一方で、トランスフォーメーションの実行やAIの価値実現に対する確信度は相対的に低いという結果となりました。北米は、全体的な成熟度では欧州を下回るものの、トランスフォーメーションの実行、AI統合、および業務のアジリティに対してより高い確信を示しました。アジア太平洋地域は、最もダイナミックで成長志向の強い地域として位置付けられています。積極的な投資意欲が見られる一方で、スキル不足、レガシーシステム、組織能力のばらつきといった課題にも直面しています。 The Alignment Advantage: Expert Insights 調査結果をより深く理解するために、プロティビティの専門家である Kim Bozzella 氏と David Petrucci 氏が、トランスフォーメーション調査から得られた主な知見を解説します。また、経営幹部層の意思統一と連携が組織の変革イニシアチブにおける価値創出をどのように加速させるのかについても考察します。