プロティビティの最新調査結果: 組織のAIの成熟度が投資対効果(ROI)に影響

~半数以上の企業がAI導入の効果をまだ十分に得られていない~

【米カリフォルニア州メンロパーク、2025年7月15日】

プロティビティはこのたび、「AI Fundamentals(AIの基本)」に関するAIパルス調査の結果を発表しました。本調査は、今後シリーズとして展開予定のAIパルス調査の第1弾となるもので、AIの導入と利活用、その価値創出に焦点を当てています。本調査では、組織のAIプログラムの成熟度と実際に得られた成果との間に強い相関関係があることが明らかになりました。

本調査は、業界および地域を問わず1,000人以上の回答者を対象に実施し、組織がAI導入曲線のどの段階にあるかによって、成熟度、課題、および利点がどのように異なるかを分析しました。

回答者は、AIの成熟度に応じて以下の5つのステージに分類されました。

  • ステージ 1: 初期段階 (19%) – 組織は、AIの潜在的な利益を認識しているが、理解は限定的であり、戦略的な取り組みは行われていない。KPIはまだ定義されていない。
  • ステージ2: 試験段階 (32%) – 組織は、小規模なAIプロジェクトやパイロットプログラムを開始し、実現可能性と利点を評価している。
  • ステージ3: 定義済み段階 (21%) – 組織は、AIソリューションを既存のビジネスプロセスに統合し、業務効率と意思決定の向上を実現している。
  • ステージ4: 最適化段階 (20%) – 組織は、性能と拡張性を最適化したAIシステムを構築し、データフィードバックに基づいて継続的な改善を行っている。
  • ステージ5: 変革段階 (8%) – AIは組織に大きなビジネス変革をもたらし、新たな機会を創出し、業界の構図を再形成している。

「この調査は、企業におけるAIの実態を明確に示すものであり、期待ではなく現状を明らかにしています」と、プロティビティのAI部門のグローバルリーダーであるChristine Livingstonは述べています。「実験段階を超えてAIの価値を実現するには、経営陣が成功の定義を根本的に見直し、短期的なコスト削減から、戦略的成長、収益向上、イノベーションへと焦点を移す必要があります。また、データ戦略を中核事業目標に緊密に結びつけ、AIを効果的に拡張するための強固な能力構築を優先すべきです。」

AIの成熟度がROIの成長と密接に関係

調査結果は、AIの成熟度と投資利益率(ROI)の間に明確な関係があることを示しています。初期段階では定量的なリターンはほとんど見られませんが、AIの能力を高度化し完全に統合すると、明確な価値が実現されます。 

  • ステージ2では、77%の組織が「期待通り」「やや上回った」「大きく上回った」とROIを評価しています。
  • ステージ5では、95%の組織がAI投資に「非常に満足している」と回答し、そのうち75%「ROIが期待を上回っている」と報告しています。

AIの成熟度段階にかかわらず課題は依然として存在

AIの導入が進む中、すべての成熟度レベルの組織は、進捗を遅らせたり停滞させたりする可能性のある障壁に直面しています。最も多く挙げられる課題は、既存システムとの統合、競争優位性を確立するために最も影響のあるユースケース/方法についての理解不足、スキルのあるリソースの不足、データの利用可能性とアクセスの問題、そして規制ガイダンスの不足/不明瞭/矛盾です。 

組織がAI成熟度のカーブを進むにつれて、主要な課題は変化します:

  • ステージ2および3では、組織がAIの可能性について理解を深め、実験を始める段階であるため、既存システムとの統合が最重要課題となります。この課題は、30%から37%へと増加しています。
  • ステージ4および5になると、統合に関する課題はそれぞれ28%、22%に減少します。加えて、組織がAIソリューションの能力を拡張しようとする成熟段階の後期になると、データアクセスに関する課題が主な課題となってきます。具体的には、ステージ4で20%、ステージ5では約29%の回答者が、データの利用可能性が最大の課題であると報告しています。

組織全体で成功の再定義をする必要がある

組織はAIの成功を、回答者の役割によって異なる定義付けをしており、特定の部門の目標に合わせたカスタマイズされたAI戦略の必要性を強調しています。

  • 営業部門では、回答者の75%がコスト削減を優先し、54%が顧客満足度を重要な成功指標として挙げています。
  • コンプライアンスリーダーの84%が業務効率を、80%が従業員の生産性を重視しています。
  • 財務部門では、57%業務効率を重視、55%がコスト削減に焦点を当て、53%が生産性を強調しており、バランスの取れた見方をしています。

「組織がAIを活用して成熟度を高め、最大の価値を引き出すには、勢いと経験の積み重ねが必要です」とLivingstonは述べています。「遅々として進まない、断片的なAI導入に時間をかける時代は終わりました。組織はAIの取り組みにおいて成功させるだけではなく、リスクを効果的に管理し、課題をチャンスに変えるために、スピードをもって動く必要があります。」

組織がAIにおける成功の定義を再定義し、実験から測定可能なビジネス成果へと移行する中で、イノベーションハブは迅速なプロトタイピングを可能にし、技術的および機能的アプローチの両方を洗練する重要な役割を果たします。プロティビティがシカゴに新設した「Protiviti AI Studio」は、ユースケースを検証し、新興テクノロジーをテストし、AI実装を促進する専門家によるワークショップへの参加など、AI導入を加速させるための協働型の拠点です。このスタジオは、当社のAIセンター・オブ・エクセレンス(COE)を基盤としており、チームが実践的な経験を積みながら、概念から実行までのプロセスを加速できるような学習機会を提供します。

本調査のフルレポートは、こちらからダウンロードいただけます。

調査方法について

プロティビティは2025年に、さまざまな業界における企業のAI利活用状況と、成長機会や課題を把握することを目的としたAIパルス調査プログラムを開始しました。本調査は、AIの準備状況とROI、データの課題、エージェント型AI、運用およびガバナンス上のリスクなど、特定のテーマに沿って実施されます。

今回のAIの準備状況に関する調査では、テクノロジー、製造業、建設業、政府機関などを含む(ただしこれらに限定されない)多様な業界から、全世界で1,000人を超える参加者から回答を得ることができました。回答者の主な職種は、IT、オペレーション、財務、コンプライアンスなどです。

プロティビティについて

プロティビティは、企業のリーダーが自信をもって未来に立ち向かうために、高い専門性と客観性のある洞察力や、お客様ごとに的確なアプローチを提供し、ゆるぎない最善の連携を約束するグローバルコンサルティングファームです。 25か国、90を超える拠点で、プロティビティとそのメンバーファームはクライアントに、ガバナンス、リスク、内部監査、経理財務、テクノロジー、デジタル、オペレーション、人材・組織、データ分析におけるコンサルティングサービスを提供しています。

プロティビティは、フォーチュン誌の「働きがいのある会社ベスト100(Fortune 100 Best Companies to Work For®)」に11年連続で選出され、Fortune 100の80%以上、Fortune 500の約80%の企業にサービスを提供しています。また、成長著しい中小企業や、上場を目指している企業、政府機関等も支援しています。プロティビティは、Robert Half Inc. (NYSE:RHI)の100%子会社です。

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