プロティビティ・ノースカロライナ州立大学共同のグローバル調査~レジリエンスと従業員に焦点を当てることは、今後10年ビジネスリーダーがトップリスクに対応する上での鍵となる

Press Release

~革新的技術と将来の働き方が今後10年の関心事だが、現在はパンデミック関連のリスクが最重要事項であることが、ビジネスリーダーへのグローバル調査で判明~

 

【メンローパーク カリフォルニア州、2021年2月3日】

プロティビティとノースカロライナ州立大学の調査によると、世界中の取締役会メンバーと経営幹部は、2021年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の政府の政策・規制、成長を制限する可能性のある経済状況、および顧客需要に影響し続ける可能性のある市場状況に関連するリスクに最も懸念を抱いています。このような当面の逆風の中、ビジネスリーダーは2030年までの最大の懸念事項として、最終的には人材に関する課題を挙げています。上位に選ばれたリスクには、新しい、またはより上のスキルが求められるテクノロジーの導入やビジネスモデルを脅かす急速なイノベーション、創造的戦略の再構築なども含まれますが、能力のある最も優秀な人材をいかに魅了し引き留めるか、そして従業員を将来に向けて敏捷かつレジリエンスを強固なものにするためにスキルを再訓練・向上するための投資が必要であることを指摘しています。

「2021年と2030年のトップリスクに関する経営者の展望」と表題をつけた今年の年次調査は、グローバルコンサルティング会社であるプロティビティとノースカロライナ州立大学のPoole College of Management’s Enterprise Risk Management (ERM) Initiative により行われました。9年目となる本調査は、11月3日のアメリカ大統領選挙後の不確実性が軽減される影響が潜在的に調査に影響を及ぼすかもしれない状況で行われました。この調査では、さまざまな業界および世界中のすべての地域の組織から、1,081人の取締役会メンバーと経営幹部から回答を得ました。

 

<2021年のトップ10のリスク>

調査の回答者には、今年新たに出現したCOVID-19のパンデミックや社会正義に関連した新たなリスクを含む、36のマクロ経済、戦略、およびオペレーショナルリスクについて回答を求めました。2021年に特定されたトップ10のリスクは次の通りです。

  • パンデミック関連の政策や規制による業績への影響
  • 経済状況が及ぼす成長機会への制約
  • パンデミック関連のマーケット状況が及ぼす顧客需要の減少
  • デジタル技術導入に当たり、新しいスキルの確保または既存従業員のスキル向上・再訓練に必要な多大な労力
  • プライバシー/個人情報管理と情報セキュリティ
  • サイバー攻撃の脅威
  • 規制変化・執行強化が組織の対応能力、製品・サービスに与える影響
  • 後継者問題とトップ人材の確保と引き留め
  • オペレーションやビジネスモデルを変えることに対する抵抗
  • 「ボーン・デジタル」企業や競合他社に対する競争能力

 

プロティビティのマネージングディレクタであり本レポートの共著者であるJim Deloachは次のように述べています。「以前にも増して、2020年は組織がリスク管理に受け身の対応で済ますことはできないことを示した。パンデミックのリスクは昔から地平線上にじわじわと迫っていた – それは『いつ来るか』の問題であり『来ない』『もし来たら』ということではない」「ビジネスリーダーは新たに出現するリスクを精査して注意を払い、戦略やビジネスモデルを調整するための実現可能なプランを立てると同時に、革新的な変化をうまくナビゲートするために必要な信頼ベースの革新的な文化や組織のレジリエンスを育むことに真摯に取り組む必要がある。機敏な従業員を備えたデジタルで成熟した企業はCOVID-19が襲った時には準備が整っており、パンデミックを通してまたそれ以降もデジタル主導の変化の急激な加速の波に乗り続けるベストポジションに立つ企業となった。」

過去の調査結果と同様に、データセキュリティとサイバー攻撃の脅威は、2021年と2030年の両方で再びトップ10のリスクにランクされています。サイバーリスクとプライバシーリスクは絶えず進化する性質上、競争力を維持するためには、機動力のある従業員が定期的にテクノロジーやスキルを更新できるような業務環境を確保することが必要です。

プロティビティの業界プログラム担当エグゼクティブバイスプレジデントであるPatrick Scottは次のように述べています。「業界や地域を越えてすべての組織が注力し続けるべきリスクがあるとすれば、それはサイバーセキュリティとプライバシーセキュリティである。」 「企業がビジネスモデルを変革し、自信を持って将来に立ち向かうためにレジリエンスを高めていく中で、企業が取り組まなければならない分野は変化していくかもしれないが、サイバーセキュリティとプライバシーの脅威は不変であり、最重要項目かそれに近いところに位置するべきである。これらの脅威はかなり前から最大のリスクであり、なくなることはない。」

 

<2030年のトップリスク>

今年の調査では新たに、回答者に2030年での各組織に対する同じ36リスクの予想される影響についても評価してもらいました。2030年のリスク状況は著しく異なる様相を呈しており、回答者は次の項目を2030年のトップ10リスクとして挙げています。

  • デジタル技術導入に当たり、新しいスキルの確保または既存従業員のスキル向上・再訓練に必要な多大な労力を要する可能性
  • 規制変化・執行強化が組織の対応能力、製品・サービスに与える影響
  • 革新的イノベーションの急激なスピードに自己の競争能力が追い付けない
  • 後継者の課題とトップ人材の確保と引き留め
  • プライバシー/個人情報管理と情報セキュリティ
  • 代替製品やサービスがもたらす会社のビジネスモデルへの影響
  • 顧客嗜好や人口動態の変化が起きることにより顧客のロイヤリティーを維持することや顧客を繋ぎとめることがより困難になる
  • 「ボーン・デジタル」企業や競合他社に対する競争能力
  • 市場情報分析(market intelligence)の達成や生産性や効率の向上のための、データ解析やビッグデータを使う能力の欠如
  • サイバー攻撃の脅威

 

リスクの世界を10年にわたる長期的な視野で見ると、経営陣の懸念は将来の仕事の在り方にあり、特に組織の新興のデジタル技術への適応能力や革新的イノベーションの急激なスピードについていけるかということです。調査結果によると、トップ人材を惹きつけ維持することと共に組織における従業員のスキルアップや再教育を行う能力が今後10年におけるリスクマネジメント戦略上での最重要事項となるでしょう。

エンタープライズ・リスク・マネジメントの教授で、ノースカロライナ州立大学のERMイニシアチブのディレクターであり、本レポートの共著者であるMark Beasley博士は次のように述べています。「この1年、世界のあらゆる業界でデジタルツールがかつてないほど導入されたことを受けて、企業は、進化する顧客の嗜好に応え、ブランド価値を守り、複雑化・自動化が進む世界で競争力を維持するために、新しいスキル、プロセス、製品、サービスへの転換を迫られるようになった。ビジネスリーダーが2020年から学ぶべき最も重要な教訓の一つは、組織を変化のスピードに適合・展開させるよう位置づけることにより、革新的な将来に備えなければならないということである。」

この調査レポートは行動を促す要素も含まれており、経営幹部と取締役にリスク評価とリスクマネジメントプロセスを行う際に考慮すべき診断のための質問事項も提供しています。

 

関連資料について

プロティビティとノースカロライナ州立大学からの「2021年と2030年のトップリスクに関する経営者の展望」のレポートは、回答者の企業タイプ、規模、業界、地理的な地域、回答者の役職、の詳細区分別も提供しています。本レポートの調査結果に関する画像とポッドキャストはこちらから無料でダウンロードできます。プロティビティは、2021年2月24日 11時(PST)から、プロティビティのマネージングディレクタやプライバシー訓練のリーダーである Beasley, Bozzella, DeLoach, Scott, Manisha Shah による1時間のウェビナー(英語)を実施し、今回の調査結果から明らかになった事項の影響についてのパネル討議を行う予定です。参加は無料でこちらから登録できます。

 

ERMイニシアチブについて

ノースカロライナ州立大学Poole College of Managementの ERMイニシアチブ(www.erm.ncsu.edu)では、経営陣や取締役会が成長戦略を策定および実施する際に、企業全体のリスクの監視を強化するのに役立つ “Thought leadership”を提供しています。ERMイニシアチブのウェブサイトでは、600を超える記事、思考ペーパーやビジネスリーダーが明日の戦略的成功に向けて不透明な今日をどのようにナビゲートしていくかの助けとなるベスト・プラクティスのドキュメントを掲載しています。

 

※本資料は、2021年2月3日付けで米国Protiviti Inc.が発表したプレスリリースを翻訳したものです。

 

本件に関するお問い合わせ先:

プロティビティLLC  マーケティング シニアマネージャ 尾﨑 美惠子

電話: 03-5219-6061 (直通);  Email: [email protected] 

<プロティビティについて>

プロティビティは、企業のリーダーが自信をもって未来に立ち向かうために、高い専門性と客観性のある洞察力や、お客様ごとに的確なアプローチを提供し、ゆるぎない最善の連携を約束するグローバルコンサルティングファームです。25ヶ国、85を超える拠点で、プロティビティとそのメンバーファームはクライアントに、ガバナンス、リスク、内部監査、経理財務、テクノロジー、オペレーション、データ分析におけるコンサルティングサービスを提供しています。

プロティビティは、Fortune 1000の60%以上、Fortune Global 500の35%の企業にサービスを提供しています。また、成長著しい中小企業や、上場を目指している企業、政府機関等も支援しています。プロティビティは、1948年に設立され現在S&P500の一社であるRobert Half International (RHI)の100%子会社です。(http://www.protiviti.jp/

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