内部監査におけるプロセスマイニング活用

内部監査におけるプロセスマイニング活用
内部監査におけるプロセスマイニング活用

Body

2021年コーポレートガバナンス・コードでは、グループ全体の内部統制や全社的リスク管理の体制を整備することが取締役会の役割・責務として新たに追加されました。また、内部監査部門を活用しつつ、その運用状況を監督すべきとされています。企業のグローバル展開が進む中、国内外のグループ会社を対象とした内部監査によるアシュアランスの重要性はますます高まっています。

グループ全体の内部監査を実施するにあたり、リソース不足や拠点により実施している監査品質のばらつきなどが、多くの企業で課題となっています。内部監査部はグループ全体の内部統制、リスク管理のモニタリングを期待されている立場ですが、グループ子会社等の現状をリアルタイムに把握し、不備や不正にタイムリーに気付けるような「継続的モニタリング・監査」を実現することは、今までは容易ではありませんでした。そうした課題解決に有効な手段となるのが、プロセスマイニングです。

グループ子会社のデータ取得については、多くの企業で苦労されており、多くの企業ではデータ分析に基づいた監査実施に向けて、情報システムの一元化やプロセスの標準化に取り組んでいます。このような取り組みはプロセスマイニング技術の活用を可能とします。プロセスマイニングでは、従来サンプルベースでテストをしていた業務活動を全件テストすることが可能になります。例えば、国内外の拠点からデータを取得し、本社でプロセスマイニングのツールを活用することにより、リアルタイムでプロセスの標準フローから逸脱した取引や、処理が滞っている取引等、様々な観点から全件チェックと可視化が可能になります。これにより、内部監査部では、継続的に広範囲でのモニタリング・評価を行い、異常値を適時に検知し、タイムリーな詳細分析・監査手続きの実施などの対応が可能となります。また本社で国内外の拠点のモニタリング・監査結果を一元管理し比較分析することで、拠点ごとの課題をより可視化することが可能となります。

全件のカバレッジを得ながら従来の監査工数を大幅に削減することも可能となるため、今までは人的資源の制約によりローテーション監査を行っていたアプローチを、全拠点を対象にするアプローチが可能となり、監査のカバレッジを広げることもできます。

プロセスマイニングを活用する監査手法は、全拠点に対して同様のフレームワークを活用したデータ分析手法を適用する為、監査品質の均質化・監査品質向上にもつながります。

このようにプロセスマイニング技術の内部監査への導入は、監査をより効率的かつ効果的に変革させることが可能となります。

 

プロセスマイニングを活用した内部監査の業務イメージ

プロセスマイニングを活用した内部監査業務イメージ