
新会社法をはじめとする内部統制の法制化によって、経営者による内部統制システムの構築・維持に対する責任が明確になり、その有効性についても継続的に評価することが求められています。事業の目的達成に向けた内部統制システムが構築・維持され、業務が適切に運営されていることを検証する組織内の保証活動が、企業には欠かせません。保証活動には、通常、独立部門による内部監査と、事業部門や機能部門によるセルフアセスメントがあります。
CSA(コントロール・セルフアセスメント:統制自己評価)は、業務に責任を持つ管理者や担当者が、自らリスクやコントロールの有効性を評価する自発的な取り組みです。第三者による評価でなく、自ら評価を行い課題を発見するため、リスクマネジメントや内部統制に対する意識が高まり、また発見された課題に対する是正活動もスムーズに行われるという利点があります。リスクの評価も含む場合は、RCSA(リスク・コントロール・セルフアセスメント)と呼ばれます。
有効なセルフアセスメント・プログラムを実施することによって、経営者の内部統制への姿勢が明確に伝わり、管理者や担当者の内部統制意識が高められます。これによりアカウンタビリティが確立し、内部統制そのものが強化されます。費用対効果の高いセルフアセスメント・プログラムを設計し、運用するためには、体系的なアプローチが必要です。経験・ナレッジ・ノウハウが蓄積されたプロティビティのセルフアセスメントアプローチとこれを実行する人材はが、企業の効率的なCSAプログラムの企画・運営・実施を強力に支援します。
プロティビティのセルフアセスメントアプローチは、企業のリスクマネジメント・内部統制・モニタリングなどの取り組みにおいて、さまざまなテーマに対するセルフアセスメントの設計・導入・実施・改善を支援しています。テーマあるいは目的に応じて、戦略・目的ベース、リスクベース、コントロールベース、プロセスベースなどのセルフアセスメントの設計・導入・実施が可能です。
ワークショップ形式では、評価者を集めて投票ワークショップによりCSAを実施します。この方法では、リスクやコントロールの評価について、その場でワークショップ参加者の意見・意思の相違点を議論し、合意形成を効率的に得ることができます。プロティビティは、経験豊富なファシリテーターを提供するとともに、ワークショップ支援ツール(The Resolver BallotR)を活用することにより、企画から運営まで効果的なCSAワークショップの実施をサポートします。
また、自社でファシリテーターを育成し、ワークショップ形式CSAを導入・展開していきたい企業に対しても、体系化されたプログラムで支援します。
質問書形式では、あらかじめ用意された質問書に評価者が回答することによりCSAを実施します。この方法では、多くの評価者が一度に参加でき、少ない時間拘束で迅速に情報を集めることができます。プロティビティは、CSAの企画から研修、質問書の作成支援から情報の集計・分析まで、自己評価支援ツール(GP-Self Assessor)を活用して、効率的なCSAの実施をサポートします。